歯科治療を受ける時に一番気になる問題。
それは、痛いのか?痛くないか?
患者さんからの要望に必ず挙がるのが「痛くないように治療を受けたい」です。
これは、出来るだけ配慮したいポイント。
本記事では、麻酔をすれば本当に痛くないのか?を解説いたします。
歯科治療の麻酔の多くは、局所麻酔
局所麻酔とは、部分的に麻酔薬を用いて一時的に感覚を麻痺させ、痛みを感じさせなくさせる処置のこと。効果時間は大体1時間から3時間。
成分に含まれる「リドカイン塩酸塩」は効きも早いので重宝され、歯科治療の多くで使用されています。
歯科麻酔が苦手という人も、工夫次第で楽に麻酔を受ける事が出来ます。
当院も含めて、ほとんどの歯科医院が患者さんに無用なストレスを与えない工夫をしているので、珍しい処置ではありませんが、工夫の一部をご紹介致します。
表面麻酔が効果大
歯茎に塗るだけで効果が出る麻酔薬があります。
ジェル状の歯科用表面麻酔(有効成分・アミノ安息香酸エチル)です。これをコットンに染みこませて歯茎に塗ると粘膜や歯の感覚が麻痺します。
麻痺した歯茎に麻酔液を注射すれば痛みは大幅に軽減されます。

わずかの手間をかけるだけで、麻酔が楽にできます。お子様用の歯科用表面麻酔剤もあるので、親御さんとしても安心ですね。
丁寧に麻酔すれば痛くない!
これなら大丈夫だ・・・。
表面麻酔で歯茎の表面を麻痺させて、いざ注射針で麻酔・・・。
やっぱり痛そう!怖い!という声が聞こえてきそうです。
治療体験談として、表面麻酔されたはずなのに、痛かった!という声もチラホラ。
雑に針を刺すと痛い
表面麻酔をしたのになぜ痛いかというと・・・。
それは切れにくい麻酔針で一気に麻酔をされたから。
麻酔は、切れる麻酔針で歯茎に入れた後、丁寧にゆっくり麻酔液を流すのが鉄則。
軽く麻酔をした後、少し間を置いて丁寧に同じ流れを繰り返せば痛くありません。
じゃあ、どうして全員に毎回そうしないんだよ!!
それは・・・、救急の患者さんが立て込んだり、患者さんが遅れてきたり、結果診療予約がずれ込んで歯医者の気持ちが焦っているから(人間なので)です・・。
待合室に患者さんが溢れていると「早くしなければ」という心理が働きそれも影響します。
患者も歯医者も余裕があれば問題ない
なので、患者さんにお願いがありますm(_ _)m
普段から定期検診やメンテナンスを受診していれば、トラブルが出そうな歯に対して予め備えておく事が出来るので、大きなトラブルが少なくなります。
痛くなった時にだけ来るのは避けて下さい。
また、普段の診療も時間通りにお越し頂ければ余裕を持った治療が出来るので、麻酔も普段通り丁寧におこなう事ができます。
当院の麻酔針は極細です!
余裕を持てたなら、新兵器の投入をします。
極細の麻酔針です。
当院の麻酔針の太さは、直径0.23mm(35G)です。
採血の針が0.7〜0.8mmなので、おおよそ1/3以下の針の太さで麻酔をします。針が細いと痛みを感じずらく、楽である事は言うまでもありません。
極細の麻酔針で痛点をさけて注射をすると負担を減ります。
すると、苦手だった歯科治療が安心して受けられるかもしれません。
安心してご来院ください
私たちは出来るだけ、痛みを感じさせない治療を心がけています。
麻酔が苦手だという方でも安心して治療を受けられる工夫をし、若手からベテランまで基本に忠実な診療をおこなっています。
安心してご来院ください。
今回は、痛くない麻酔について解説いたしました。
文監修・歯科医師 理事長 坂井秀明
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