患者「いえいえ、私は歯ぎしりしていません!」
歯ぎしりを指摘すると、大抵はこのようなやり取りをしますが程度の差こそあれ歯ぎしりは誰にでも見られる自然現象です。
歯ぎしり、誰にでもあり得る
坂井歯科医院の院長、坂井です。
現場で歯科医が「歯ぎしりしてますよ!」とわざわざ指摘するという事は、歯ぎしりが原因で口腔内に良からぬ事象が起こっているという事です。
何の改善もせずに歯ぎしりし続けると結構たいへん。
- 顎が痛くなる、
- 口の中に変なコブ(骨隆起)が出来る、
- 歯がすり減る、
- 被せ物や詰め物が取れる、
- 歯の根本が削れる、
- 歯が割れる、などなど。
万が一顎関節症を発症したら、口を開けられない、パキパキと変な音がなる、痛い、など日常生活に支障をきたす事は必至。
そうならないよう、そうなる可能性がある方に対して歯科医が「歯ぎしりしてますよ!」という注意喚起をおこなっているのです。
ナイトガードは頼れる相棒
歯ぎしりに対する対処法はそれほど多くはなく、現実的なのはナイトガード(マウスピース)を夜装着して就寝するという方法でしょう。
「ナイトガードをすると眠れないんですよ〜」という方もいらっしゃいますが、ナイトガードは我々歯科医が必要な方に勧めているので、出来るだけ装着して眠れるようになる事を推奨します。
ナイトガードは保険適応(3割で5千円程度)でお作り出来るので、歯ぎしりしてますよと言われた方は一度試されてはいかがでしょうか。
インプラントしている方はもれなくナイトガードを
特に、近年はインプラント治療をされる方が多くなりましたが、当院ではインプラント患者に対してはもれなくナイトガードを装着して頂いています。
インプラントは横揺れ(歯ぎしり)に弱いという構造上の欠点があるので、それを補うにはナイトガードの使用が必須なのです。
歯科医のアドバイスに耳を傾けて!
ご家族に指摘されていないからといって歯ぎしり(または食いしばり)はしていないと安心してななりません。
定期的に通院している歯科医のアドバイスによく耳を傾けて、必要と判断されたものはひとまず受け入れて試してみるという姿勢が結果として歯を守ります。
本当ですよ!
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