こんにちは、香里園にある坂井歯科医院です。
私は家にいるのが大好きでずっと家にいることが苦ではなく、どちらかというとインドア派です。
日本でも新型コロナウイルスが拡大していて、緊急事態宣言が発令され自粛する生活が続いていますが、私はインドア派なので自粛する生活も苦ではないと思っていました。
実際に自粛生活をしてみると限られた生活スペースで家族と共に過ごすわけですが、学生は休校になり社会人は時短勤務や在宅勤務になることで、いつもの日常より一緒に過ごす時間が長くなり、喧嘩や言い合いをすることが増えていました。
インドア派の私でも自分の時間が持てないことやいつもの日常と違う生活に心の余裕がなくなり、些細なことでもイライラしてしまう日々を過ごしていました。
インドア派だといっても全く外に出ないわけではなく、買い物に行ったり、友人と会っておしゃべりしたり、外食をしたりすることで気持ちのバランスをとっていて、外に出ない生活をしてみるとこんなに窮屈に感じるのだと思いました。
家族みんなが些細なことでイライラしてしまうと家の中の空気も悪くなり余計に過ごしにくい空間になってしまって、これは家族にとっても良くないと思い、家族間のルールとして「穏やか習慣」と名付けた心を穏やかに保つことを家族みんなで意識することを決めました。
穏やか習慣を始めてからは、ひとりひとりが心を落ち着かせて過ごすことが多くなり、今までの喧嘩や言い合いが嘘のように減り、自分の心がけ一つでこんなにも変化が現れることに驚きました。
マザーテレサが「笑顔には想像もできないほどの可能性がある」と言っていたように人は誰でもうまくいかないこともあるし落ち込むこともありますが、一番有効な気分転換は笑うことで、笑うことは私たちにどのような良い影響を与えてくれているのでしょうか。
笑うことは大脳の血流を良くし脳を活性化させることができ、それにより脳はリラックスすることができますし、さらに記憶力までも向上することが分かっているのです。
みなさまもご経験があるかと思いますが笑いすぎてお腹が痛くなったことがあるように笑うと腹筋を使い、腹式呼吸をしている時と同じ効果がありますので、血行が促進し、新陳代謝が良くなります。
笑うことでアドレナリン、コルチゾール、ドーパミンなどの快楽に関係があるホルモン分泌を促しストレスの解消にもなりますし、笑うことで副交感神経が優位となり、自立神経のバランスを整えることができます。
あまり知られていませんが、健康で若くても私たちのからだには１日3000〜5000個のガン細胞が発生していて、これらのガン細胞やウイルス、バイ菌などからだに悪い影響を与える物質を退治してくれるのが、リンパ球のひとつであるナチュラルキラー（NK）細胞です。
このナチュラルキラー細胞は笑うことで活性化され、その結果ガン細胞やウイルス、バイ菌などの病気の原因となるもとをやっつけ、免疫力を高めてくれることが科学的に証明されています。
アメリカの研究によると笑顔は親切に見えるだけでなく能力がある人に見せる効果もあり、笑うことで脳内ホルモンであるエンドルフィンが分泌され、この物質は幸福感ももたらしてくれるのです。
このように笑顔には見た目の印象が良いのはもちろんのこと他にも様々な良い影響がありますが、顔にある表情筋は年齢と共に衰えていき、普段の生活で使われている表情筋はわずか30パーセント程度だそうです。
表情筋を放置してしまうとたるみやしわ、老け顔の原因のもなってしまいますので筋肉をほぐし自然な笑顔が作れるように表情筋を鍛え、たるみを防止しましょう。
表情筋を鍛える簡単な運動のひとつが口角を上がりやすくする「あおあおういうい」体操で、まずは「あ」と「お」の口の形を交互に30秒繰り返して行い、次に「う」と「い」の口の形を同様に30秒繰り返し行いましょう。
「あ」の口の形の時には指３本が縦に入るくらい大きく開き、目元に力を入れず下の歯も見せないように気をつけてください。（口が大きく開かない人は無理をして口を大きく開けないようにしてください！顎関節症の疑いがあります！）
「お」の口の時には口の中に大きな空間を作るように唇を軽くすぼませながら少し突き出し、慣れるまではスピードを速くするより、口の形を正しく動かすことを意識しましょう。
次に「う」の口の形ですが「お」の口の形よりももっと唇をすぼませてさらに前へ突き出しますが、眉間に力を入れないように気をつけ、「い」の口の形は上下の歯が見えるよう唇を横へ大きく広げてください。
なにかと暗いニュースばかりが続き、気分も落ち込んでしまう日が多くなりがちですが、こんな時だからこそ「笑顔」を大切にし、この大変な時期をみんなで乗り越えましょう。
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