1500ppm フッ素歯磨き粉

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質を大事にしたい歯磨き粉

 こんにちは、香里園にある坂井歯科医院の今道です。この3ヶ月ほどの期間、日照不足や長雨の影響で野菜の値段が高騰し、毎日の食卓の準備に困っている主婦は多いのではないでしょうか?私もそのひとりです。少しでも安く野菜を購入するために毎日広告のチェックを行い、時には少し離れた野菜市場まで車を走らせたりして、少しでも家計に影響が出ないようにと頑張っています。

 野菜の高騰が1日でも早く落ち着いてほしいと日々願っているのですが、みなさんは何かを購入する時、様々な選択肢がある中どのような基準で選ばれていますか?

 少しでも安く購入したいという人も多いでしょうし、質が良いものを選びたい、サービスが良いお店やお気に入りのお店で購入したいなど人それぞれ価値観の基準は異なるものです。私は高価な買い物をするときには製品についてよく調べたり、ネットで口コミを見たりして購入に慎重になりますが、毎日消耗するものや毎日食べるものなどはなるべく安く購入したいと思っています。

 消耗品の中でもひとつだけ良く調べてから購入するものがあるのですが、それは「歯磨き粉」で、これからも自分の歯を大切にしていきたいので安価な歯磨き粉を買うのではなく、成分を見てお口の中に良い効果をもたらしてくれる歯磨き粉を選ぶようにしています。

フッ素は虫歯予防に効果抜群

 お口の中の病気には大きく分けると虫歯と歯周病がありますが、私は歯周病よりも虫歯のリスクが高いため、虫歯予防に効果のある歯磨き粉を使用していています。

 虫歯予防に効果を発揮してくれる成分にはフッ素があり、フッ素には虫歯の原因となる歯垢(プラーク)というバイ菌の活動を抑える効果や溶けたエナメル質の修復、歯質を強化するなど虫歯の発生を防ぎ、歯を予防するための有効な成分です。

 世界中の多くの国で販売されている歯磨き粉の約90パーセント以上にフッ素が配合されており、虫歯の予防に効果を発揮していることが認められていて、日本においてもフッ素が配合されている歯磨き粉を使用することが最も一般的な予防の方法なのではないでしょうか。

 みなさんもフッ素が歯に良い効果をもたらしてくれることは周知の事実だと思いますし、フッ素入りの歯磨き粉を使用している方も多いかと思います。

市販のフッ素入り歯磨き粉、濃度の上限1500ppm

 ところで、フッ素には濃度があることはご存知ですか?

 フッ素はppmという単位で示され、日本では歯磨き粉に配合できるフッ素は1000ppmが上限とされていましたが、2017年3月にフッ素の配合の上限を1500ppmとすることが厚生労働省により新たに認められました。厚生労働省に認可された理由として1500ppmが国際基準であること、フッ素濃度が高ければ高いほうが虫歯の予防効果は高くなり、指示されている使用量を守れば安全であることが証明されているからです。

6歳未満のお子様には要注意

 6歳未満のお子さんには注意が必要で1000ppm以上の高濃度のフッ素が配合されている歯磨き粉の使用は控えること、6歳未満のお子さんの手の届かないところに保管することです。お子さんが高濃度のフッ素を使用した場合6歳未満のお子さんにはフッ素症のリスクが生じる可能性があり、フッ素症とは歯磨き粉の飲み込みなどによるフッ素の過剰摂取により歯に褐色の斑点や染みができる症状です。

 6歳以上のお子さんでも1度のハミガキで歯磨き粉の使用は1㎝程度と推奨されていて、年齢によって歯磨き粉の使用量の目安は異なりますので使いすぎには注意をしましょう。

洗面所の歯磨き粉を今すぐチェック!

 フッ素の配合が1000ppmから1500ppm まで引き上げられたことにより世界保健機構(WHO)では虫歯の予防効果は6パーセントも高くなると発表されています。販売されている高濃度の歯磨き粉は1500ppmでは発売されておらず、製造時の誤差を考慮して1450ppmと少し低めに作られていますが、虫歯の予防効果が高いことには変わりありません。

 みなさんも歯磨き粉を購入される際には是非高濃度のフッ素が配合されている歯磨き粉を選び、毎日のセルフケアで虫歯予防を行いお口の中の健康を守りましょう。

 坂井歯科医院では高濃度フッ素が配合されている歯磨き粉を取り扱いもしていますし、ひとりひとりの患者さんに合った歯磨き粉のアドバイスもさせていただきますので、いつでもご相談ください。

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