麻酔は医療に絶対必要なもの
こんにちは、香里園にある坂井歯科医院の今道です。
二度目となる緊急事態宣言が解除され約1ヶ月が経過しましたが、各地で新型コロナウイルス感染症の感染者が増加経過にあり、まだまだ気が緩むことのない日々を過ごさなければいけない状況が続いています。不要不急の外出の自粛や感染しない感染させないための行動が続いていることで我慢しなければならないことが多く、身体的にも精神的にもストレスを長期間感じています。
一日でも早く元の生活の戻りたいと願っているのですが感染者が増加している状況ではまだまだ先になってしまうのかなと思う一方で期待しているのがワクチンです。
4月から高齢者に対するコロナウイルスワクチン接種開始
新型コロナウイルス感染症のワクチンが世界各国で開発されていて、その中でも現在日本では米ファイザー社のワクチン接種が医療従事者から開始されていて4月からは高齢者への接種も始まります。
日本は米モデルナ社、英アストラゼネカ社のワクチンとも正式契約されていますし、日本国内でも数多くの企業や研究機関が新型コロナウイルス感染症のワクチン開発を行っていますので今後様々なワクチンが使用されることになることが予測されます。
私は注射が大の苦手!
新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の順番が私にも回ってきたら接種を希望したいと思っているのですが、私は注射恐怖症で注射の写真を見るだけでも恐怖心が込み上げてきてしまいます。
注射をする時には身体が震え、涙が勝手に出てきて、血圧が上昇してしまうほど注射の恐怖を全身で感じているのですが、坂井歯科医院に来られる患者さんの中にも歯科の麻酔が怖いと感じられている方が多くいらっしゃいます。
今回は歯科の麻酔に恐怖を感じている患者さんにも歯科の麻酔のことを知っていただき、少しでも安心して治療を受けられるようお話していきたいと思います。
歯科で用いる麻酔の種類
歯科医院では虫歯を削る、歯の神経を取る、歯を抜く、外科処置を行うなど様々な場面で患者さんが痛みを感じないように麻酔が使用されていますが、一般的な歯科医院で使用されている麻酔は局所麻酔で局所麻酔の種類を分けると表面麻酔、浸潤麻酔、伝達麻酔の三つがあります。
麻酔をする時のチクッとする痛みに恐怖を覚えている方が多いのではないかと思うのですが、私もあのチクッとする瞬間が一番怖くていつもドキドキしていて、そんな私でも歯科の麻酔治療を受けることができる大きな要因になっているのが表面麻酔の存在です。
表面麻酔
麻酔をする際のチクッとする痛みは針が皮膚に入る瞬間であり、針が皮膚に入る瞬間の痛みを軽減させてくれるのが表面麻酔で、表面麻酔は皮膚や粘膜の表面に対して麻酔作用があります。
表面麻酔は麻酔の針を刺す歯肉の部分に塗布するだけで効果が得られ、塗布してしばらくすると塗布した部分の感覚がぼんやりしてきて針を刺す時の痛みを軽減してくれます。
坂井歯科医院では麻酔をする時の注射の針をとても細い極細注射針を使用することにより刺入時の痛みを軽減させていて、表面麻酔と極細注射針の使用でチクッとする痛みを極限まで軽減するようにしています。
浸潤麻酔
歯科治療時に最もよく用いられている麻酔の方法が浸潤麻酔と呼ばれていて、治療を行う歯の近くの歯肉や粘膜に注射をし、麻酔薬を注入していき神経を麻痺させていきます。
浸潤麻酔を行う際に麻酔薬を注入していくのですが、麻酔薬を注入する速度が速ければ速いほど痛みを感じやすくなるので麻酔薬をゆっくり入れることで痛みを感じにくくすることができます。
麻酔薬を注入する際の痛みをできるだけ軽減するために一定の速度で麻酔薬を入れてくれる電動注射器もご用意していますので痛みに恐怖を感じる患者さんはお気軽にお声かけください。
枝分かれした小さな神経を麻痺させるのに用いるのが浸潤麻酔であり、三つ目の麻酔の種類である伝達麻酔はお口の奥を通る太い神経の根元近くに注射を行う方法です。
伝達麻酔
下の歯の奥歯は比較的麻酔が効きにくい部分であり、伝達麻酔を行うことで下顎の太い神経から枝分かれしている細かい神経の末端まで広い範囲に麻酔の効果があり下顎の片側全体、片側の舌、下唇が痺れます。
長時間に渡って効果が持続するので親知らずの難抜歯や虫歯が大きくて神経を取る治療、一度に広範囲を処置する時、浸潤麻酔だけでは効かない場合などに用いられます。
歯科の麻酔は治療を行う前の準備であり、緊張で身体が硬直していると痛みを感じやすくなってしまこともありますのでなるべくリラックスして受けられることが望ましいです。
坂井歯科医院ではできるだけ痛みを和らげるよう細心の注意を払って麻酔を行っておりますので安心して治療を受けていただければと思います。
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