電動ハブラシ
皆様こんにちは。坂井歯科医院です。
私は毎日欠かさず見ているテレビ番組があります。
朝の連続ドラマ「まんぷく」です。
「まんぷく」は昭和初期から時代が流れていくのですが、洗濯機、冷蔵庫、テレビが開発されると皆の生活は一気に便利になっていきます。
今の時代と昔と比べると私たちの生活はかなり便利になりました。
歯科関係でいうと、ひと昔前までは手磨きが主流でしたが現在では電動ハブラシという画期的な商品を使用されている方も多いのではないでしょうか。
私もそのひとりです。
皆様は毎日の歯磨きは手磨き派ですか?それとも電動派?
それぞれ良い点はありますが、電動歯ブラシの長所は手磨きよりも細かな毛先の動きで磨きにくいところや奥の歯垢も落とせるところです。
毎日歯を磨くことは習慣ですが、長く磨くと手が疲れてきてしまい、歯磨きが疎かにになってしまうことがありますが、電動歯ブラシは手を前後に動かす必要がなく歯に沿ってブラシを移動することで汚れを落とすことができるので手も疲れません。
きちんと使用すれば手磨きより短時間で歯が綺麗になる、毎日面倒なハミガキを手軽にしてくれる製品で子供から大人まで使えますが、電動歯ブラシの種類は多様で選ぶのに悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は各メーカーの電動歯ブラシの紹介をしたいと思います。
皆様のお口の状態や希望に合わせて選んでいただけたら幸いです。
ソニックケアー(フィリップス)
フィリップスはテクノロジーによって健康の向上に貢献することをモットーにしているオランダのメーカーです。
日本の歯科医師、歯科衛生士の使用率が10年連続1位という実績があり、私が使用しているのもソニックケアーで、私の周りの歯科医療従事者もソニックケアーを使用している方が多いように感じます。
ソニックケアーは約31,000回/分の音波振動式を採用していて、音波による横磨きのほか、唾液と振動によって発生させる「音波水流」で歯と歯の間などの毛先の届きにくいところの歯垢も取りやすくするのが特徴です。
大きめの歯ブラシで広範囲を一気に磨くことができたり、10種類以上の別売りブラシが用意されているのでケアの目的に合わせて付け替えることが可能になっています。
また使用しているブラシはブラシの先の色が変わることでブラシの交換時期を教えてくれるので、古くなったブラシを使い続ける心配がありません。
お口の中を4つのセクションに分けて、それぞれの磨き時間をタイマーで知らせることで磨きすぎを防止し、均等なハミガキを補助する機能も搭載されています。
ドルツ(パナソニック)
ソニックケアーと同様の約31,000回/分の音波振動式で日本人の歯の並びに合わせた形態で設計されており、歯ブラシのヘッド部分が小さいためお口の小さい女性やお子様も使いやすいのが特徴です。
歯ブラシは高密度で植毛された細さ0.02㎜の極細ブラシが歯周ポケットに入り込み、音波振動を横にしているので普段のハミガキと同じ感覚で磨けるため、細かい隙間までしっかり磨くことができます。
優しい磨き心地で歯肉が弱い人も安心して使用できますし、歯ブラシの振り幅を維持するパワー制御機能や強く押し付けた場合も磨きすぎを防止できるため電動歯ブラシの扱いになれていない人にも安心です。
ドルツの最上位のモデルになると、横振動に加え、歯と歯の間の汚れを強力に除去する約12,000回/分のタタキ振動を組み合わせたW音波振動で歯垢除去力を大幅にアップさせています。
横磨きだけでは落としきれない頑固な歯垢もパワフルに除去できるのでツルツルで白い歯に導くことができるのです。
オムロン(オムロンヘルスケア)
フィリップスのソニックケアー、パナソニックのドルツと同様の音波式電歯ブラシで、音波式の電動歯ブラシの特徴は歯を磨くというよりも歯ブラシを歯に当てる感覚でブラッシングができるため、歯や歯肉に優しいです。
歯周病予防では力を入れてゴシゴシ磨くのではなく、優しく歯と歯肉の間に向かって歯ブラシを45度の角度で当てることが望ましいとされているので、音波式の電動歯ブラシはそれに対し、忠実に磨くことができます。
オムロンの電動歯ブラシは軽くてスリムなため、正しく持ちやすいデザインになっていて、最大の特徴は日本人の歯の並びにフィットしやすいよう11度に屈曲したヘッドになっています。
真っ直ぐのヘッドでは届きにくい奥歯まで歯ブラシを届けることできるようになっていて、回転式電動歯ブラシのように激しく回転はしませんが、縦振動だけでなく横振動も同時に行うマルチアクション音波を採用しています。
マルチアクション音波により、優しさを維持したまま歯の汚れの除去力が期待できますし、他のメーカーと比べて安価なため、手軽に電動歯ブラシを体験することができます。
ブラウンオーラルB(ブラウン)
歯科医院で使用されているクリーニングの器具から着想を得た独自の丸型ブラシで1本1本包み込むように設計されているため届きにくい奥歯の歯と歯肉のキワまでフィットします。
丸型歯ブラシが歯と歯の間に奥まで入り込むと3D丸型回転の高速上下運動で歯垢を叩いて浮かせて、左右反対運動で浮いた歯垢を掻き出すで、水に溶けにくい歯垢をこすり落とします。
広い範囲を一気に磨くのは苦手ですが、1本ずつ丁寧なハミガキが可能なので使用後の爽快感、達成感を得やすい電動歯ブラシです。
本体サイズは大きめですが歯ブラシはコンパクトなので日本人の小さなお口にも向いていますし、0.01㎜の極細毛を使用し、歯と歯の間や歯肉のキワに自然にフィットすることで歯肉に優しく歯垢を除去することができます。
さらに歯ブラシの圧が強いと押しつけ防止センサーが光ってお知らせしてくれ、自動的に上下運動をストップし、ソフトな振動モードに自動で切り替えてくれるので磨きすぎる心配がありません。
電動歯ブラシは使い慣れるととても便利ですが、使い方を間違えると歯や歯肉を痛めてしまう原因にもなりますので、正しく使うことが必要です。
電動歯ブラシの使い方が分からなければお気軽にお尋ね下さい。
歯を大切に守り続けるためには毎日のハミガキがとても重要です。
毎日のハミガキを快適にするために電動歯ブラシはおすすめです。
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