後悔していること
こんにちは、香里園にある坂井歯科医院の今道です。
私は人生をやり直すことができたなら次はこうしたい!
ということが色々ありますが、その中でもひとつだけ選ぶとしたら小さい頃から歯を大切にしておけばよかったと今でも後悔しています。
今では生まれた時から歯を大切にすることが広く知られるようになってきていますが、私が生まれたばかりの頃はまだ予防することは一般的に広く知られていませんでした。
小さい頃は虫歯になれば母に連れられて歯医者に行っていたのですが、幼い頃から病院が苦手な私にとって歯医者に行くことはとても辛くいつも逃げ出したいと思っていました。
大人になってからも病院嫌いは治らず、虫歯ができてもまだ痛くないから歯医者に行かなくても大丈夫と自分で判断してしまい痛みがでるまで虫歯を放置してしまったり、歯医者に通っていても途中で行かなくなったりすることもありました。
歯科医療従事者になった今
歯科医療従事者になった今思うと何てバカなことをしていたのだろうと思うのですが当時の私は歯の大切さが分からず、歯の大切さを伝えてくれる人も身近にいなかったのですが、坂井歯科医院に就職して歯の大切さに気づくことができました。
一緒に働く歯科医師の先生や歯科衛生士さんが、患者さんのお口の健康を守ろう
としている姿を見て、歯に興味を持ちたくさん勉強して歯の大切さを知りました。
私は有資格者ではないので患者さんのお口の疾患を治すことはできませんがひとりでも多くの患者さんに歯の大切さを伝えたいと思っています。
日本は予防歯科先進国ではなかった
お口の中の疾患に対し予防することが大切ということが広く知られるようになったといっても、歯科医療先進国に比べると日本はまだまだ遅れをとっているのが現状です。
ひとりでも多くの患者さんにお口の健康の大切さを知っていただくために今回とは無断キャンセルについてお話していきたいと思いますが、治療途中で痛みがなくなった、仮の歯が入って噛めるようになった、忙しくて時間がないなどの理由で歯医者への通院をやめてしまう患者さんは意外に多いのです。
歯科治療を中断した状態でそのまま放置してしまうと様々なお口のトラブルの原因になってしまいリスクが増大してしまうばかりでメリットはひとつもありません。
歯科治療は最後まで行ってこそ意味を成します。
治療を中断するとトラブル多発
- 治療を中断することで起こりうるトラブルで特に多いのが神経の処置を行っている時
虫歯が大きく神経を取る処置の後や歯の神経が腐ってしまい歯の根の治療を行っている場合など歯の神経の治療を行っている時に中断してしまうと後のダメージが大きくなります。
歯の内部は抵抗力が弱いために放置してしまうと虫歯がさらに進行したり、根管内部が汚染されたりすることで著しく歯の寿命が短くなってしまい、最悪歯を失ってしまうこともあります。
- 次に虫歯などを取り除いたあとに詰め物や被せ物の型をとったあと
型をとった後はお口の中で歯が動くのでできれば早めに出来上がった詰め物や被せ物を装着しましょう。型をとった後に中断してしまい期間が空いてしまうと歯が動いてしまい詰め物や被せ物の適合性が悪くなり、調整に余分な時間がかかったり最悪作り直したりする場合があります。
- 次に一時的に見た目や噛み合わせを回復させることのできる仮歯を装着した後
仮歯はプラスチックの樹脂であり長期間の使用には耐えることができず割れてしまうことがあります。仮歯はあくまでも一時的な使用が目的であり、仮歯は歯との隙間が大きく放置してしまうと虫歯になりやすく、またプラスッチクでできている仮歯は摩耗してしまうため隣の歯や噛み合う歯が動いてしまうこともあります。
仮歯が入り見た目が改善されたり噛むことができるようになったりして満足するのではなく、きちんとした最終的な被せ物が入るまで治療を続けるようにしましょう。
- 最後は応急的な処置をした後
歯肉が腫れて歯の周囲を洗浄したり虫歯で穴があいてしまっていて応急的に穴を塞いだりした時は一時的に腫れがひいたり痛みがなくなる場合が多い。
症状が改善したように感じそのまま様子をみたくなりますが、あくまでも対処療法でしかなく原因となっている細菌や虫歯は残っているのでしばらくすると再び腫れたり痛みが出ることがほとんどです。
応急処置を繰り返すだけでは歯や歯肉の状態がだんだんと悪くなる場合が多く、根本から治療を行わないとお口のトラブルは解決できませんので気をつけましょう。
治療の中断はお互い辛い
このように歯科治療を中断してしまうことはとてもリスクが高く、決して良い結果を生むことはありませんし、実は私たち歯科医院の立場でも辛いことがあるのです。
“無断”キャンセルはかなり辛い
有難いことに坂井歯科医院は毎日たくさんのご予約を患者さんからいただき、一日の予約が全て埋まっている日が多いのですが弊害も生じております。
急遽当日痛みや腫れなどで困っている予約のない患者さんの対応が後手になってしまい、長時間医院の中でお待たせしてしまう状況になってしまうのです。
痛みや腫れがあり辛い思いをされている患者さんを医院の中で長時間待たせてしまうのは私たちも心が痛みますし、できるだけどの患者さんも待ち時間が少なく対応したいと思っています。
私たちは限られた時間の中で少しでも多くの患者さんの対応をしたいと思っていて、キャンセルをされる患者さんがいればその時間に他の困っている患者さんを診ることができるのです。
誠に勝手ですが、キャンセルをされる場合はできれば前日までにお願いいたします。
急な用事や体調不良などもあると思いますので、前日までのご連絡が難しい場合は当日でも結構ですのでご連絡いただければ幸いでございます。
無断キャンセルしてしまったり何か事情があって治療が中断になってしまったりしている場合は気まずくて歯医者へ行きづらいと思っている患者さんも多いと思います。
私たちはひとりでも多くの患者さんのお口の健康を守るために仕事をしていて、無断で来られなくなった患者さんや治療を中断している患者さんを心配していますので治療の再開や相談のご連絡をお待ちしております。
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