気温が下がってきました
こんにちは、香里園にある坂井歯科医院の今道です。
11月に入り少しずつ気温が下がってきて、どんどん冬に近づいているなと感じる季節になりました。
今年の夏に猛威をふるった新型コロナウイルス感染症の第5波は東京オリンピック直後だけ見ても1日2万5000人に達していた日本の感染者数が今月8日には100人まで急減しました。
急激に感染者数が減少したのはなぜだろう?
とみなさんも不思議に思っているのではないでしょうか。検査数を減らしているのではないかという疑問も出ましたが、日本でのみ新型コロナウイルス感染症の数が激減している理由について疑問が膨らんでいます。
なぜ感染者が減っているのか
専門家によりますと日本国内での感染者急激の理由を明確に説明することは難しいそうですが、いくつか仮説が提示されていて集団免疫効果や日本独自のデルタ株の感染力喪失などが挙げられています。
このまま新型コロナウイルス感染症が収束に向かって欲しいと誰もが願っているかと思いますがデルタ株と他の変異ウイルスが流入してしまうと第6波になり得ると予測されています。
第6波の感染拡大に備えた対策としてワクチンの3回目追加接種が来月から始まることや軽症者向けの飲み薬も年内には実用化を目指しているなど対策の全体像が少しずつ見えてきています。
新型コロナウイルス感染症ばかりがニュースなどでも取り上げられていますが、寒くなって冬が近づいてくると気をつけなければならないのが「インフルエンザ」の流行です。
インフルエンザも要注意
例年多くの感染者を出しているインフルエンザですが、昨年の冬は新型コロナウイルス感染症とインフルエンザが同時流行する、いわゆるツインデミックが不安視されていました。
例年のインフルエンザの感染者数は国内で約1000万人いると言われていますが昨年の2020年秋から2021年春のシーズンは約1000分の1になったと厚生労働省から発表がありました。
新型コロナウイルスの感染予防のためマスクの着用や手洗い、3密の回避、国際的な人の移動制限などをしたことによりインフルエンザ患者が大幅に減少したと思われていて、新型コロナウイルスの感染予防対策がインフルエンザの予防に繋がったのでしょう。
引き続き感染対策はしっかりしているし今年もインフルエンザは流行しないのではないかと多くの人が期待を込めて楽観しているかと思いますが、今年の2021年〜2022年のシーズンはどうなるのでしょうか。
今シーズンのインフルエンザ予測
日本感染症学会によると今年は感染対策を行っていても昨シーズンよりもインフルエンザの感染者が増えて、大きな流行を起こす可能性もあると予想されています。
WHOの報告ではアジアの亜熱帯地域、バングラデシュとインドで2021年の夏にインフルエンザの流行が確認されていて、日本と同様昨シーズンに流行が見られなかったイギリスでは今シーズンは早期に流行が始まっていて例年の1.5倍になる可能性があると言われています。
集団免疫が形成されていない
日本でも今年、インフルエンザの流行が懸念されている理由として昨シーズンのインフルエンザの患者数が極めて少なく、集団免疫が形成されていないと考えられているからです。
5月にRSウイルス感染症が流行している
もうひとつ考えられる理由としてインフルエンザと同様、昨年例年的に流行がなかったRSウイルス感染症が早い時期である5月頃から大流行したことで、RSウイルスは赤ちゃんを中心に風邪の原因となり咳や鼻水などの呼吸器症状を引き起こします。
例年であれば秋から流行が始まり年末頃にピークを迎え春頃まで続くのですが、今年は6月までに全国の都道府県で患者さんが報告され、7月までには2018・2019年の累計患者数を上回ってしまったのです。
注目すべき点は2歳以上の患者数が大きく増加していて、昨年乳児期に感染を経験せず免疫を獲得できていなかったため今年に初感染しているお子さんが多いと考えられています。
早めにワクチン接種推奨です
以上の点を鑑みて今年はインフルエンザが流行すると考えられているためインフルエンザワクチンの積極的な接種が推奨されていて、なるべく早めに接種することが望ましいと言われています。
今年も新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの同時感染の心配もありますので、ひとりひとりがしっかりと感染対策を行い寒い冬を乗り切っていきましょう。
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