こんにちは、香里園の坂井歯科医院です。
みなさま、あけましておめでとうございます!!
本年もどうぞ坂井歯科医院をよろしくお願いいたします。
私にとって昨年は変化の1年であり、結婚を機に引っ越しをし、新たな環境でのスタートとなったことで慣れるまでには少し時間がかかりましたが、毎日を楽しく過ごすことができました。
仕事においてもこのブログを通じてみなさまに歯科のこと歯のことを発信し続けることができていることが私の仕事のやりがいになっており、今年もみなさまにとって役立つ歯科に関する情報を発信していきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
2019年を振り返えるともちろん楽しいことや嬉しいことがほとんどでしたが、実はとても悲しい出来事があり、今思い出すだけでも辛くあの日のショックを忘れることはありません。
忘れもしない2019年8月、私は甥っ子と旅行先にて海に向かっている車中でのことですが、昨日まで歯が痛いなんて一言も言っていなかった甥っ子がいきなり「歯が痛い」と言い出したのです。
私は幼い時から虫歯が多く、大人になった今でも虫歯に悩まされている現状から甥っ子には同じような思いはさせたくない一心で、甥っ子が生まれた時から甥っ子のお口の中の健康を保つように努力してきました。
甥っ子の歯が痛くなることなんて、まさかそんなはずはないと思っていたのですが帰宅してから甥っ子の口の中を見てみると左上の歯肉が腫れていて、歯肉が腫れていることによる痛みが出ていたのです。
歯肉が腫れていた原因は左上の歯に小さな穴が空いており、その部分に食べ物のカスが詰まっていたことでした。
そうです!虫歯ができていたのです!!!
乳歯は永久歯に比べて柔らかく酸に弱いため虫歯になりやすく、またエナメル質や象牙質も永久歯に比べると厚みが半分程度しかなく薄いため虫歯になると進行が早く、私も穴があくまで気づきませんでした。
早速歯医者さんを予約し、虫歯の治療を行なったのですが、乳歯の虫歯はどうせ抜けて永久歯に生え変わるのだから放置しても問題はないと油断しているご両親もいるかもしれません。
乳歯の虫歯はお子さんのお口の中だけではなく成長途中の身体にも悪い影響を及ぼす可能性がありますので決して虫歯を放置してはいけませんし、早期に治療することが望ましいのです。
虫歯を放置してしまうことによりどのような悪い影響があるかというと、虫歯により噛む時に痛みを生じたり、噛みにくくなったりすることで、硬いものを避けるなど食事に偏りが出てしまいます。
お子さんがバランスの良い食事を摂ることがどれだけ大切なことかはご両親が一番よく分かっていらっしゃると思いますし、この頃によく噛み顎の成長を促すことで永久歯に生え変わった時に歯並びが悪くなるのを防ぐ役割もあるのです。
乳歯の虫歯を放置し続け、歯冠といわれる歯の頭の部分がなくなり根だけの状態になると、失われた歯のスペースに他の周りの歯が寄ってきたり、両隣の歯が傾いてしまうことで、永久歯の生えるスペースが確保できなくなり、歯並びが悪くなってしまう可能性が高くなります。
乳歯の虫歯が進行して神経まで達し放置していると歯の根の部分に膿が溜まり乳歯の下で育っている永久歯が悪い影響を受け、変色や凹みのある永久歯が生えてくることがあります。
このように乳歯の虫歯を放置することは悪い影響を及ばすことがありますので、お子さんのお口の中をよく観察し歯の表面が白っぽくなっていないか(虫歯の初期の段階では白っぽくなることもあります)、黒い点ができてきないか、歯の溝に変色はないかなどよく確認しましょう。
乳歯の虫歯は進行が早く、少しでも放置してしまうと虫歯が神経まで達してしまうこともありますので、お口の中に変化や異常が見られた場合は早めに歯医者さんを受診し、処置を受けることをおすすめします。
初期の虫歯であれば歯を削らすにシーラントやフッ素を塗布などの予防処置を行えることもありますので、他の病気と同じように虫歯も早期発見、早期治療がとても大切なのです。
乳歯が生え揃うころから定期的なメインテナンスを歯科医院で受診することによりお子さんの成長に合わせてお口の中の予防することが可能であり、また虫歯になるリスクを減らすこともできます。
坂井歯科医院ではお子さんの健やかな成長を願い、虫歯の予防や歯並びの予防など様々なことに取り組み、お子さんが大人になっても健康で快適に過ごすことができるよう努めておりますので、お気軽にご相談ください。
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