こんにちは。
坂井歯科医院の今道です。
今日は院長の代わりにブログを担当致します。
年末も近づき、忘年会のシーズンがやってきました。
皆様、お酒はお好きですか?
実は、私お酒が大好きです。
仕事終わりのビールは格別に美味しいですよね。
私もビール大好きです。
最近はワインにハマっていて、ワインもよく飲みます。
週末はお酒を飲む機会が増えてきました。
社会に出て働く方々も付き合いなどで、お酒を飲む機会も多いのではないでしょうか。
飲みに行くのも大変ですよね。
奥様の顔色を伺って、肩身の狭い思いはしていませんでしょうか?
そのようなストレス社会でがんばっているそこのお父さん!!
身体のことは気にかけていても、お口の中まで気を遣っていますか?
お酒を飲む時にタバコをたくさん吸っていませんか?
お酒を飲んで帰って、疲れて歯を磨かずに寝てしまう、なんてことは・・・まさかありませんよね。
そんなあなたは要注意です!
お口の中の病気は、気づかないうちにどんどん進行してしまいますので、気づいた時には手遅れのことが多いのです。
家族のために一生懸命働いてくれている大切なお父さんだからこそ、ずっと健康でいてほしいのです。
今こそ、ご自身のお口の中に目を向けてみましょう。
歯を失ってからは遅いのです。
歯を失う!?とびっくりした方もいらっしゃると思います。
なぜタバコを吸ったり、歯磨きを怠ったり、ストレスを溜めることが歯を失うことに繋がるかお話していきましょう。
最近はテレビやCMで「歯肉炎」「歯周病」「歯槽膿漏」などの言葉をよく耳にします。
そう、この歯周病こそ歯を失ってしまう怖い病気なのです。
お口の中には300〜500種類の細菌が住んでいると言われています。
これだけでゾッとしますね。
歯磨きが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。
これを歯垢(プラーク)と言います。
このプラーク1mgの中には約1億個の細菌が住み着いていると言われていて、虫歯や歯周病を引き起こす原因になっていることが解明されています。
プラーク中の細菌によって歯肉が炎症を起こし、赤く腫れたり、歯肉が赤紫になったり、触ると出血したりします。
この状態を歯肉炎と言い、歯周病の初期段階です。
生活習慣が乱れていたり、食生活が偏っているとなりやすく、20歳代で7割、30〜50歳代で8割、60歳代以降は9割と高い確率でかかっている病気と言われています。
そしてこの歯肉炎を放っておくと、腫れた歯肉と歯に隙間(歯周ポケット)ができてきます。
プラークの中の細菌は唾液に含まれるカルシウムやリン酸と結合し、歯石と言う軽石のような硬い物質を歯の表面に付着してしまいます。
細菌はこの歯石を足がかりにして、歯と歯肉の間にできた歯周ポケットに入り込み、歯肉の奥深くへと繁殖していくのです。
歯周ポケットの奥深くに入り込んだ細菌が、歯を支える歯槽骨を溶かします。
歯槽骨が溶ける病気を「歯周病」と言い、進行していくと歯肉が下がったり、歯がグラグラしたり、最悪歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。
1番恐ろしいことはこれらのことが痛みなく、進行してしまうことです。
痛みが出る頃には末期の状態が多く、歯を失ってしまうケースが多いです。
そのため、早期発見、早期治療が望ましいのです。
ではセルフチェックを行ってみましょう。
□歯肉の色が赤い、もしくは赤紫。
□歯肉が腫れぼったい。
□歯が浮いたような感じがする。
□歯肉がむずがゆい、痛い。
□歯磨きをすると出血する。
□起床時に口の中が苦く、ネバネバする。
□歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい。
□歯が長くなったような気がする。
□口臭があると言われる。
1つ以上当てはまると歯肉炎、歯周病の可能性がありますので、歯科医院に受診されることをオススメします。
歯周病の進行が初期に近い程、治療回数も少なく、痛みを伴うことも少ないでしょう。
タバコを吸われる方に関してはさらに注意が必要です。
なぜかというと、タバコに含まれるニコチンには血管を収縮する作用があるのです。
したがって、歯肉炎や歯周病の症状で見られる歯肉からの出血が血管の収縮によりしにくいため、病気になっていても気づかないことが多いのです。
そして、喫煙者の歯肉は線維性の硬い歯周ポケットが形成されるため、出血をしなくても歯周病はどんどん進んでしまうのです。
ストレスを溜めることも歯周病を悪化させます。
ストレスを受けることにより免疫力が低下すると言われていて、免疫力が下がるとお口の中の最近に感染しやすくなるのが原因です。
唾液の持つ免疫機能により菌の除去が行われているのですが、ストレスで唾液量が減少してしまうことも原因とされています。
疲れているからなどの理由で歯磨きを怠ったりしていませんか?
ストレスや喫煙もお口の中と密接な関係があることをお分かりいただけましたでしょうか?
お父さんにお口の中からいつまでも健康でいてもらうためにも、日頃の生活習慣を見直し、歯科医院で検診を受けていただきたいと考えています。
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